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「DNA鑑定」の解説ページ。


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DNA鑑定     

・DNA鑑定(DNA型鑑定)の意味

DNA鑑定は、生物の遺伝子情報を担う高分子生体物質DNA(Deoxyribonucleic acid)の塩基配列を鑑定し、個人識別するために使用される鑑定方法である。

DNAとは、デオキシリボ核酸の略称。

DNA鑑定(DNA型鑑定)の概要

DNAを主成分とした物質(遺伝子の本体)は1869年に発見された。が、発見当初はタンパク質であると考えられ、DNAの研究は一時進展がみられなかった。1944年には、タンパク質と思われていたDNAが、遺伝子の本体であったということが示され、後の1953年今のような二重螺旋の立体構造であるとDNA学者のジェームズ・ワトソン、フランシス・クリックらの共同研究によって発見され、発表された。(後にノーベル生理学、医学賞を受賞)

1985年他の研究者の着目した「遺伝子がどう働くのか?」という研究ではなく、「個人特定できるかどうか」という別の視点からの研究をし、「人物のDNAは十分に個性があり、不動性がある。そしてそれが一生変わることのない。」つまり、「個人特定ができること」を遺伝学者アレック・ジェフェリーズが論文として発表したのである。その発表以降、個人識別鑑定としてのDNA型鑑定の研究はバイオベンチャー企業の参入などにより、急速に進む事となった。日本では、1992 年(平成 4)から警察庁が個人の特定手段として導入している。

DNA鑑定の目的

裁判や調停など、法的な場や個人など、様々な場所で問題解決のひとつの手段として利用されている。親子の血縁や犯罪捜査から、作物、家畜の品種鑑定にも応用されている。

現在のDNA鑑定の状況

DNA鑑定といっても、DNA全てを調べるわけではなく、ごく一部のパターンの分析を行い、一致か不一致かを確率論から推定する。その為、極めて低い確率ながら、赤の他人でもDNA型が一致する可能性もある(一卵性双生児は除く。)。これはあくまで理論上ではあるが、DNA鑑定は指紋鑑定と同様高い評価を得ており、警察のほとんどが信頼性が高い判定手段として認め、犯罪捜査などで用いている。だが、指紋鑑定同様、比較標本(サンプル)がない限り、DNAだけで本人を特定することは不可能である。DNAのデータベース化は2004年から始まり、数千の情報しかない為、指紋のように犯罪捜査の第一線で使用されるのはまだ先になるとされている。

DNAの採取

親子かどうかの確認をするDNA検査は、特殊な綿棒などで、口の中の口腔粘膜細胞をとったり、歯茎から採取したりするのが通常である。
他に条件付ではあるがDNAの採取可能なものとして、毛髪(毛根のついているもの)、切ったつめ(10個以上)、タバコのフィルターや歯ブラシなどが挙げられる。

DNA鑑定の応用

探偵業界では、以下の場合にDNA鑑定を行っている。

・認知問題
男性が自分の子であること(父親であること)を拒否し、
その本来の父親の男性に対し、子供の認知や養育費の支払いを求める場合に行う。

・親子問題
生まれた子供が誰の子供かをはっきりさせる時に行う。
女性が夫の子供と言っているが、夫には身に覚えがない場合、
子供が自分の親が誰かを知りたい場合など、様々な要因で行われる。

・親権問題
子供の親が誰なのかをDNAにより特定させ、
親権の所在を明確にする場合に行う。

関連ワード

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